2008年4月28日 - 「友情の灯」採火式
日伯交流年兵庫県実行委員会 副委員長
上島達司の挨拶
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本来ですと日伯交流年兵庫県実行委員会の西村委員長が、挨拶いたすところでございますが、皇太子殿下をお迎えするため公館に向かわれましたので、代わって副委員長であります私上島が、ご挨拶申し上げます。
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採火した火を掲げる 上島副理事長 |
本日は、終日にわたって100周年行事が詰まっている中、ブラジルへ送ります「友情の灯」採火式に、早朝よりご参集いただき感謝申し上げます。
また、ブラジルから「日本移民百周年記念協会」の上原会長、松尾執行委員長ほかにもご列席いただき有難うございます。
日伯協会は、2年前にいち早く「移住100周年委員会」を立ち上げました。その後まもなく、ブラジル日本移民百周年記念協会から「友情の灯」を送って欲しいという要請を受け、我々としましても「100周年の大きな事業」と位置づけ、実現に向けて取り組んでまいりました。
「友情の灯」は、世界中を騒がしておりますオリンピックの聖火とは違いまして大変意義深いものであることをお伝えしたいと思います。
と申しますのは、初期のブラジル移住者の多くは、遠い異国で入植された時代には電気はなく、ランプの薄暗い灯りを頼りに、一生懸命働き生活を支えてこられました。いわば、「灯(ひ)」は移住者の将来への「夢」と「希望」の象徴でございます。
そこで、ブラジルへ出られた47都道府県ご出身の方々の思いがいっぱい詰まった、ここ旧神戸移住センターの屋上で「採火」を行い、ソーラーパネルで電気エネルギーに変えて蓄電した電池を、送り出すことにした次第です。
どうか、「友情の灯」が、無事にサントス港に到着し、来る6月21日サンパウロで開催される「日本移民100周年記念式典」において灯され、日本とブラジル両国間の新しい100年の絆が始まることを願いまして、簡単ですが主催者の挨拶といたします。