日本人ブラジル移住110周年記念行事
2018年は1908年4月28日に神戸から781人が初めてブラジルに移住してから110周年という大きな節目の年に当たり、日本・ブラジル両国の各地で色々な記念行事、祭典が行われました。
日本人ブラジル移住110周年記念式典
日伯協会は、4月28日神戸港メリケンパークにある神戸市立海洋博物館の講堂を借り切り、兵庫県知事・神戸市長、駐日ブラジル大使、ブラジル兵庫県人会松下大谷マルリ会長をはじめとする150人が参加のもと記念式典を開催しました。
第1部
山根一真・記念講演会
ジャーナリストでノンフィクション作家
獨協大学経済学部特任教授。東京都出身
第2部
記念式典
主催者である三野哲治日伯協会理事長の挨拶の後、井戸俊三兵庫県知事、久元喜造神戸市長、駐日ブラジル大使、松下大谷マルリ兵庫県人会会長はじめとする来賓の祝辞の後、最初の移民船「笠戸丸」出港の記念碑を見学した
第3部
祝賀パーティ
井戸俊三兵庫県知事の挨拶と乾杯の発声で、祝賀パーティが行われ、大いに盛り上がりました
兵庫県民交流団がブラジルを訪問
「日本人ブラジル移住110周年記念兵庫県民交流団19名」が、7月14日から11日間のスケジュールで訪伯しました。行程は、リオデジャネイロ市⇒イグアス市⇒クリチバ市⇒ロンドリーナ市⇒マリンガ市⇒サンパウロ市の6都市を訪問するという、多忙なスケジュールでしたが、一人の病人、怪我人もなく7月24日無事帰国しました。
日本人ブラジル移住110周年記念式典
7月20日午後6時からパラナ州マリンガ・EXPO IMIN110会場において秋篠宮眞子内親王殿下をお迎えして、日本移民110周年記念式典が開催されました。
式典では各地の功労者の表彰後、眞子様は「3年前に私の両親が訪問したマリンガを訪れることができましたことは大きな喜びです。皆様がブラジル社会にしっかりと根を下しつつ、両国の懸け橋となってこられたことを感じました」とお話になり、喝采がわきました。
式典の後、和太鼓・よさこい等の演目ののち、コロニア歌手による110周年記念曲「ありがとうブラジル」が披露され大いに盛り上がりました。
同じEXPO IMIN110内の別の会場(PAVILHAO AZUL)には、パラナ州各都市との姉妹提携都市(神戸市、加古川市、西宮市、姫路市、淡路市)や進出企業の出展ブースがあり、それぞれの交流・歴史・特徴などが紹介され、更なる活性化がPRされていました。
サンパウロ記念式典
7月21日、日本まつり会場(SaoPauloExpoExibition&Convention Center)でサンパウロでの記念式典が開催されました。
記念式典に先立ち、日本舞踊や和太鼓、長崎の蛇踊り、沖縄の獅子舞などが演じられ、それぞれ盛大・豪華なイベントに練り上げられており、この式典に掛ける関係者・支援団体等の強烈なエネルギーに圧倒されました。
記念式典は眞子様を中央に、山田ブラジル大使、野口サンパウロ総領事をはじめ参加18県の知事・副知事、マルコス駐日大使、マルシオサンパウロ州知事他が壇上に揃い12時から始まりました。海軍軍楽隊による両国国歌演奏ののち、ブラジル日本都道府県人会連合会の山田会長の挨拶があり、続いて、ブラジル日本移民110周年祭典委員会の呉屋委員長が「皇后陛下が歌会始で詠まれた『移民きみら辿りきたりし遠き道にイペーの花はいくたび咲きし』を紹介され、先人への感謝の気持ちと今回の祭典を通じて更なる日系社会の発展を確信している」と述べられたことが、印象に強く残りました。
同じ式典会場のエキスポセンターでは、日本都道府県人会連合会が毎年恒例で主催する南米最大の日本文化イベント「第21回フェステイバル・ド・ジャポン(日本祭り)」が開催されており、多くの日系企業の展示や各県PRの郷土食コーナーが出店され、どこもわれ先を争う人だかりとなっていました。ここでもその熱気と日伯文化の交流、日本食文化が深く浸透していることに驚かされました。
各種団体との交流活動
今回の交流団の大きな目的である「日本人ブラジル移住110周年」を記念して日伯共に祝う、多くのイベント(クリチバ大江富江記念碑除幕式、日系クラブリニューアルオープン式典など)・食事会(パラナグア市長主催、APAX(パラナ州元留学生協会)主催、ボルゲッテイ州知事主催、クリチバ日系クラブ主催、ACEMA(マリンガ文化体育協会)主催、在クリチバ総領事館主催、ブラジル兵庫県人会主催)に参加し、交流を深めることができたこと、それぞれのイベント会場で、受入れスタッフの皆さんの熱い歓迎をいだき深く感謝、感動させられた。
今回の訪伯では、ブラジルの広大で美しい自然と日系社会のパワーと団結力を目の当たりにすることができました。